ジョニー・トー監督作品で脚本を手がけてきたヤウ・ナイホイの監督デビュー作であります。
今作も脚本やってます。
いきなり説明無しに緊張感全開の展開。ローリングスタート状態。
そのまま一気に自転車立ちこぎ状態でラストまでっていう映画でした。
何このスピード感?って思ったらこの映画、要素をメチャクチャ切り詰めてた。
まずほぼ全員名前が無い。あるのは物語上必要な1,2人だけ。それも呼ばれたのは一回くらい。警察も犯人側もコードネームで呼ばれ、あくまでも個人を特定するためくらいの意味しかない。
そして誰のバックグラウンドも語られない。普通なら刑事という仕事を選んだ理由とかそんな交流の場面や家族の話しがあったりと観客に感情移入をさせるための仕掛けがあるのに一切無し。
普通こんなコトしたら没入できないハズなのにこの映画は面白い。
この映画はとにかく振り返ることをしない、させない、許さない。(なんの標語?)
強烈に前方向へのベクトルのみで出来てて、今起きてることが全て。
トー組だから空気の作り方が上手いんだろか。
なぜ楽しめたのか、二日ほど考えたけど結論が出ないので投げっぱなしで終わります。
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