2010年7月2日金曜日

グレンモア


5人でプレイ。インスト除けば大体公称通り60分。

ボード上の駒を動かして森、川、畑、施設などのタイルを取って自分の場に組み込んで領土を作っていき、上手く機能させて資源を生産、加工して勝利ポイントを得るサイクルを作っていく。

比較的低価格のタイトルなのにやたらコンポーネントが充実している。実際コンパクトながら生産してそれを加工(牛や羊は肉屋で精肉、麦は蒸留所でウイスキーに等)してという構造もしっかりとある。

また資源は市場で売買することもできる。買えば買うほど市場での価値が高くなり、高まったときに売れば儲けられる。市場に溢れている資源は売れないし、無い資源は買えない。というシステムがとてもシンプルに再現されている。

とにかくタイルを取って領土を拡張していけばいいかと言うとそうでもなくて、最後にタイルの数を全員で比べ、最小の人との差分だけ得点がマイナスされてしまう。

コンパクトで効率良い都市計画が基本的には理想。
でも、"特殊な地"の効果を有効に活用すればそのセオリーを打ち破れそうなところがまた楽しい。(自分は出来てませんでしたが)


実際プレイして、ロジックを考えるのが楽しい。手番は駒が一番後ろの人なので欲しいタイルが出たとたんに食いつくといつまでも手番が回ってこないというリスクもある。せっかくいい配置をしても手番が来ないのでは機能しないので稼げない。
タイルを置けるのも一族駒の居る周辺だけなので、人員配置もよく考えとかないと意外と"あれ?ここには置けないぞ?"なんて事もある。
コの字にタイルを配置して最後に真ん中に置いてドカンと収穫、なんて出来るととても気持ちいい。結果として勝てなくてもだw

各自の場はその人だけの物なのでソロプレイ感はだいぶ有りますが、その分ゲーム中に3回ある得点計算タイミングでの照らし合わせが結構楽しかったりもします。

決して軽いゲームじゃないけど90〜120分クラスほどの重さもない、"しっかりゲームで遊んだ"という手応えを得られるいいゲームです。