2008年10月30日木曜日

ダイアリー・オブ・ザ・デッド

試写会にて。

「ランドオブザデッド」が肌に合わなく”お金は掛かってるけど、なんか普通だなあ”という感想でロメロももうゾンビ映画作らないのかなと思っていたらこれが出てきた。
風呂敷広げるのはもう止めてテーマを絞る方向に変えたのかしらん。

最近だと「クローバーフィールド」や「REC」でも用いられていたPOV形式。
ただ「ダイアリー」は延々と一台のカメラで撮っているワケじゃない。

POVは”撮り続ける”理由がしっかりしてないと観客が離れていっちゃうキケンがある分、一人称である故の情報の臨場感と不十分さが醍醐味でもあるわけで。そこら辺、「ダイアリー~」はちょっと不自然かなあ。必然性もよくわからない。途中POVのパロディか?!と思えるような笑っちゃうシーンもあったけど、なんとなく偶然の産物だっただけなきもする。

ロメロのゾンビといえば風刺の織り込まれが特徴で二作目の”ゾンビ”は”ゾンビ&ショッピングモール”という素晴らしいスタイルを生み出している。

今回は”情報”。大きなメディアの権威も落ち、ブログや動画サイトで個人が世界に向けて巨大メディアと対等に情報発信できる今日。溺れるほどの情報、情報とは言えないような情報が溢れかえっていると、取捨択一する術を持たなければ逆に情報が無いのと同じ様なもの。
でも映画では提示はされているシーンはあるもののほとんど突き詰めていないのが残念。ロメロなりの解釈を期待したのだけども。

まとまりに欠けるところが多々あるモノの、「ランド~」よりは好みな作品にはなっていたので満足はしました。

公式サイト

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